座技呼吸法

11/4(日)

 今日は、座技呼吸法について私の体験談。長い文でごめんなさい。

 

 まだ私が福岡に住んでいた頃。以前から合気道を習ってみたいと思っていた私は、福岡の天神のカルチャーセンターと祥平塾福岡道場の2か所で見学の上、福岡道場で合気道体験をさせて頂いた。

その日の指導者はF先生で、体格はそれほど大きくはないががっしりとされていた。

祥平塾では最後に座技呼吸法をする。(上記の動画参照)私はF先生から座技呼吸法を習った。

 

F先生は岩のように重く、私が全力で押してもなかなか倒れてくれない。

F先生「(力を)出せっ!」

やっとの思いで先生を押し続け、最後は先生は倒れて下さるが、私のエネルギーの消耗は激しく、口から心臓が飛び出るかと思うくらいにきつい‼

先生が倒れると、今度は先生が私を倒す番。

コロリ 私はすぐに倒れてしまう。そして交代。また私が先生を倒す番。

私の両腕を掴みながらF先生「さあ、どうぞ。」

(心の中で)『どうぞって言われても・・・。(;´Д`)』

また先生を全力で倒す。F先生はなかなか倒れてくれない。その繰り返し。

でも、なんとかして相手を倒さなくては終わらない。

一回一回力を出し切ってヘトヘト。こんなにきついのは高校の頃体育の授業でマラソンを完走した以来かも・・・。

しかし、一回一回力を出し切って空っぽになり、相手を倒す力は残っていないと思っても、次にはまた新しい力が湧き出てくるのを感じた。

 

稽古終了後、F先生が言われた。

「呼吸法はその人の生き方が出る。」私はその呼吸法で全身全霊で先生に立ち向かい、先生は全力でそれを受け止めて下さった。

合気道の凄まじさをこの時身をもって知った。

この先生に合気道を習いたい!勝手にそう決め、入会を決心した。

F先生は学生時代から菅沼先生を師と仰がれ、合気道の道を歩んでこられた。今でも自分より大きな人を無重力空間のように吹っ飛ばすF先生の技が記憶に残っている。

 

それから福岡を離れても、都城合気道錬成会にご縁を頂き合気道が続けられている今。本当に感謝している。

 

 

都城合気道錬成会都島道場 小林教室担当 伊達