入り身投げの受身考

3/30(土)TUさんと2人での稽古。

 TUさんの入り身投げは、首に手が引っかかったとたん体勢を崩され、下手すると膝を打つ強烈な技。これまでもパワーのある方の入り身投げの受身を取った時は、わざわざ下に崩されて相手の周りを頑張って走った上に、最後起き上がってラリアットみたいな技を食らうくらいなら、下に崩された時に転がって逃げたほうが楽だし安全だと思った。滑り受身を覚えてからは、「やばい!」と思ったらすべるほうが楽だった。

 しかし、ある外部の演武会のための稽古で、現・都島道場長より、入り身投げで投げられるときに後ろに足を引き、後ろ受身を取るオーソドックスな受身をとるように指示があった。その教えを守り、華麗な後ろ受け身をとるつもりだったのに、当日は雨もりで会場の床が濡れており、本当に滑ってしまって滑り受身になってしまった。先生、本当にすみませんでした。(-_-;)

 そしてごく最近、小林教室で見栄えのいい入り身投げの受身の稽古をしたいとメンバーの方にお願いした時に、Kさんから、「色々やりたい気持ちは分かるけど、オーソドックスな入り身投げの方法をマスターすることがまず先だと思います。」とのご意見を頂き、TOさんにも教えてもらいながら何回か稽古をした。内容は首を下に落とされた時に、手をついてその周りを歩幅を取りながら歩く。そして起き上がって後ろに引かれたら、十分に上体を反らしてから後ろ受け身をとり、また立ち上がる。実際にやってみるとある程度の筋力が必要だが、稽古を続ければ自分の鍛錬にもなりそう。

 以前祥平塾でもA先輩に習ったことがあったが、その時は片膝もついて静かに回るブレイクダンスのような動きだったのですぐに挫折してしまい、その後は結局、崩されてバタバタと走りまわる受身に戻ってしまった。

 私にとって入り身投げはずっと怖い技の一つだったが、この受身法をやり直すことで産物があった。以前はTUさんのあの厳しい入り身投げに、なすすべもなく地面に崩され膝を打っていた私が、再び立ち上がれるようになっていたのだ。しかし、とっさにできるかというとまだ疑問。反復稽古しかないかなと思う。

 あきらめていたことが再び稽古することでできるようになる。そんな兆しがあるとこの先の稽古も楽しくなる。合気道を続けられるからこそ新たな出会いがあり新しい展開がある。

本当にいつもありがとうございます。これからもご指導よろしくお願いいたします。

都城合気道練成会 都島道場小林教室担当 伊達