気持ちのいい合気道

4/20(土)午前中は、都島道場で稽古を受けた。

 本日は快晴で、少し動くと暑く感じるほどの環境の中で、ほぼ一週間ぶりの稽古。体はコキコキ鳴り、最初は準備体操でほぐすのも大変だった。体捌きをしばらくしただけでもフウフウ息があがった。

 この日の前半の稽古相手はN先生とYさん、三人で順番に受けと取りを繰り返した。2人の若くてパワーと速さのある攻防戦を見て、「ああ、これだった。」と身体が覚醒した。とにかく動きが速くすぐに順番が回ってくるので、また息が上がった。

 その時N先生が、「大丈夫ですか?顔が赤くなってますよ。」と声をかけて下さった。私の顔が赤いのはN先生がイケメンだからという理由ではない(*´з`)。暑い中で受身をとったりするとすぐにこうなる。私の答えは「まだまだ大丈夫です。」だった。恥ずかしながらこれぐらいで負けてはいられないという気持ちがあった。

 しかし、その後私に対するN先生の動きが変わった。

今まで速くて鋭かった相半身小手返しの技が、ゆったりとした動きになった。

その動きに乗って受身を取ると、なんだかふんわりとして気持ちがよく、身体が回復してくるようだった。でも決して技が効いていないわけではない。

ああ、こんな合気道があったなあ・・・。

相手を思いやる気持ちから出たN先生の合気道に、幅を感じた。

 

 以前、菅沼先生が、「太い筆で細い字を書けるように。」と言われていたが、言葉では理解できても意味を実感することができなかった。でも今は、『稽古で積み上げた自分のもっている大きな力を、相手に応じてコントロールできるようになりなさい』という意味なのかなと解釈している。敵側から見ると、最初は戦意をもって攻撃したが、包み込むような合気道の技によっていつのまにか尊敬の念が生じ、最後は教化されている。初心者の頃、菅沼先生の技から合気道にそのような物語性を感じたのを思い出した。

 今日も有意義な稽古となり、本当にありがとうございました。

都城合気道錬成会 都島道場小林教室担当 伊達