今を生きる?

 今年の4月に、小林教室を支えて下さった女性メンバーのTOさんが転勤により宮崎の地を離れられた。TOさんのキレのある美しい動きを真似しようとして何度も練習したことを思い出す。(なかなか出来なかったけど・・・。)明るい笑顔で小林教室を盛り上げて下さったTOさん、本当に今までありがとうございました。新天地でも頑張ってください!

 今年はコロナウィルスで気持ちも体も閉じこもりがちとなっていたが、通勤で通る道や近くの公園ではいつの間にか薄紅色の桜が満開となり、昨日は歩く先を雪のように花びらが舞い、今日こそは家族に見せたいと買い物の行き帰りで通った道の桜はすでに葉桜。本当にタイミングって難しい・・・(-_-;) 時折聞こえる可憐なうぐいすの鳴き声はまだまだ楽しめそう。コロナウイルスをよそに自然界は規則正しく運行している。

 あるテレビ番組で、若者たちが離島に卒業旅行に行き、大勢で飲食店で盛り上がっている映像を見た。若者の一人がインタビューで「(コロナに)かかったらかかった時だし」とか、「今が大事」と言っていた。

「今を生きる」自分なりにこの言葉について考えてみた。このケースの場合、もしそれがもとで小さな市町村や離島で感染者が出て、一か所または数か所しかない医療機関で院内感染が起きてしまったら、この島の人は大変なことになるんじゃないか?ここに集まった人もこれがきっかけで感染して、自分や周りの人が重篤な状態になった時に、本当に「あの時に行かなければよかった。」と後悔しないだろうか?

 一見、先のことを考え、したいことをせずに我慢することは「今を生きている」ように見えないかもしれないが、後で後悔しないための行動を「今」とれることが「今を生きる」ことなのではないかとも思った。ただ、長い期間やみくもに「あれもダメ、これもダメ」となにもかも我慢しながら生活するのはとても無理な気がする。コロナの撲滅が当分無理なのであれば、他の人や専門家の知恵を借りながら感染経路が及ばない範囲で上手に生活を続けたり楽しみをもてる自由が極力続いてくれたらいいと願う。

 と言うわけで、まだまだ小林教室のお休みも長期戦・・・。会員の方々にはご迷惑をおかけし大変申し訳ありません。

 

都城合気道錬成会 都島道場小林教室担当 伊達