宮崎の宝

 ブログをさぼってはや約3か月。都島道場長の一度も欠かさない毎週のブログ更新、本当にすごいと思う。

 最近、またコロナが流行ってきた。と言うわけで当分県外には行けそうもないが、県外に行かなくても宮崎には沢山いいところがあると実感している。今回はひょっとこ踊りについて感じたことを書いてみたいと思う。

 宮崎に来て、勤め先の行事で一度だけひょっとこ踊りを踊ったことがある。全然踊れなかったけど、お面で顔は分からないしみんなと一緒だからあまり恥ずかしくなかった。その時に、ご指導いただいたひょっとこ踊りの団体の方がかぶっていたひょっとこのお面を見てはっとした。

 これ以上なくニタ~っと笑っているその表情。すごい!人間がどんなに笑おうとしてもこんな笑い顔は絶対できない。このありえないほどの笑い顔が列をなして面白おかしく踊り、それを見た人々もたちまち笑いの渦に巻き込まれる。古いお面のようだけどいったいこのお面はいつ彫られたんだろう。お面の持つ凄みを感じた。

 それから約一年後、日向の財光寺の皆さんによるひょっとこ踊りを見る機会があった。ピ~ヒョロロと笛と太鼓と鐘?の音が始まり、最初のきつねのジャンプ力とキレッキレの動きで「ん!?」とただならぬものを感じ、その次のおかめのあでやかさに見とれ(女性よりも女性らしい)、次々に現れるひょっとこの滑稽な踊り。そして最後にほうきをもったひょっとこがお客さんの前を掃いていたので、きっとこれはお客さんの厄を払い清めているんだろうと思いながら見ていた。お客さんだけでなく、踊っていないメンバーも威勢よく掛け声をかけて、この団体自体がすごく活気に満ち溢れているなあと感じた。

 今年は新型コロナウィルスで実際に見ることはできなかったが、また機会があれば見てみたいと思う。

 都城合気道錬成会 都島道場小林教室担当 伊達